バイオジェニックス | 腸管内の細菌叢を介することなく、直接生体に作用し、免疫賦活などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く物質、またはそれらを含む食品。 |
パイエル板 | 小腸の粘膜固有層の中に数十~数百のリンパ小節が平面的に集合したもので、生体防御に関わる免疫機構において重要な働きを担っていることが知られている。リンパ球が多数集合しており、免疫グロブリンの中でも主としてIgAを産生している。腸内細菌など腸管内物質に対する免疫応答の制御に関わっている。 |
バクテロイデス | グラム陰性の偏性嫌気性桿菌で、動物の腸内に多く存在する。腸内の優勢菌を構成する日和見菌の代表格。通常は無害な存在だが、腸内環境が乱れると活発になり、有害物質を生成する悪玉菌的な働きをする。 |
白血球 | 一般にはリンパ球、顆粒球、単球の総称とされ、外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除と腫瘍細胞・役目を終えた細胞の排除などを役割とする主に血液中に含まれる造血幹細胞由来の細胞。 |
ヒアルロン酸 | ムコ多糖の一種。生体内では、関節、硝子体、皮膚、脳など広く存在し、とりわけ関節軟骨では機能維持に極めて重要な役割を果たしている。 |
ヒスタミン | 炎症因子の一つ。アレルゲンが侵入すると肥満細胞より放出される物質。知覚神経を刺激して、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こす。 |
ビタミン | 生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称。ほとんどの場合、生体内で合成することができないので、主に食料から摂取される。不足すると、疾病が起こったり成長に障害が出る。現在代表的なもので13種類あり、大きく水溶性と脂溶性に分類される。水溶性のビタミンは、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸(ナイアシン)、パントテン酸、葉酸(ようさん)、ビオチンのB群8種類とCで、脂溶性にはA、D、E、Kがある。 |
ビフィズス菌 | 代表的な腸内細菌の一つ。糖を分解して主に酢酸や乳酸を作るグラム陽性の偏性嫌気性桿菌。善玉菌として腸内の環境を整えるほか、花粉症などアレルギー症状の緩和にも貢献しているといわれるが、年齢が増すに伴い存在数が減少する傾向にある。 |
肥満細胞 | 粘膜に多く存在し、細胞内にヒスタミンなどの炎症因子を含む。細胞の表面にある受容体にIgE抗体が結合し、さらにアレルゲンが結合することでヒスタミンなどを放出する。 |
日和見菌 | 通常は無害だが、悪玉菌が増殖すると悪玉菌になびき、人体に有害な働きをする。バクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などが該当する。 |
ファイトケミカル | 植物由来の抗酸化栄養素の総称。例えば、大豆イソフラボン、赤ワインやお茶に含まれるのポリフェノール、トマトリコピン、果実に含まれるアントシアニン、ルテインなど。 |
不飽和脂肪酸 | 脂肪酸の一種で魚類や植物性の油に多く含まれる。溶解温度が低く、常温では液体で存在し、エネルギー源や身体の構成成分となるほか、脳の機能活性化、皮下脂肪の代謝促進、コレステロールや中性脂肪の運搬・排泄を促進するなどの作用をもつと言われる。 |
プレバイオティクス | 腸管内の有用菌の増殖を促進したり、その活性を高めることによって宿主動物に有益な作用をもたらす物質、またはそれらを含む食品。例えば、オリゴ糖類など。 |
プロバイオティクス | 腸管内の細菌叢を改善することによって宿主動物に有益な作用をもたらす生きた微生物、またはそれらを含む食品。例えば、ヨーグルトや乳酸菌飲料など。 |
飽和脂肪酸 | 脂肪酸の一種でエネルギー代謝に重要な役割を果たすが、取り過ぎると血清総コレステロール濃度を上昇させる。 |
補酵素 | 酵素が基質に作用するために必要な補助分子。補酵素の一部はビタミンとして知られ、生物の生育に関わる必須成分(栄養素)である。コエンザイムとも呼ばれる。 |
ホスファチジルセリン (PS) | リン脂質の一種で、細胞膜を構成する重要な成分。特に脳神経細胞の膜は、脳細胞内への栄養素の取り込みや老廃物の排出には細胞膜内のホスファチジルセリンが深く関与し、脳細胞の正常化に関わることが知られている。 |
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