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乳酸菌を知る 発酵の力 腸内環境 バイオファーメンティクス 用語集

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腸内には、善玉菌も悪玉菌もいる 

 私たちの腸内には100種類、100兆個もの細菌が棲みついています。これらは腸内細菌と呼ばれ、その中には、私たちの体にとって有益な働きをする乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌もあれば、大腸菌やウェルシュ菌などの腐敗菌に代表される悪玉菌もあります。そのほかに、普段は悪玉菌とは言えないものの私たちの体調が崩れた時に、悪玉菌として働く日和見菌があります。このような腸内細菌の群集は腸内環境と呼ばれ、私たちの健康はこれらの腸内細菌の微妙なバランスの中で成り立っているのです。


腸は人間の根っこ 

 「人を木に例えると、人の腸は木を支える根っこ」と言われることがあります。木が成長して大木になるためには、しっかりとした根っ子が必要です。さらにその根を支えるのが土壌です。土壌には様々な細菌が存在し、その菌がしっかりと活動することで木の成長に必要な栄養源を作りだしてくれます。根や土壌環境を維持することで、幹や葉が育ち、美味しい実をつけることにもなります。
  同様に、私たちも体を作るための栄養源やエネルギー源はそのほとんどが腸から吸収されます。私たちの健康な体を維持するためには、しっかりとした丈夫な腸が必要です。さらに、その腸内には土壌と同様に様々な菌が存在しますが、特に善玉菌がしっかりと働いてくれることで体に良い成分を作り、私たちの体はそれらを健康の維持に利用しているのです。
 したがって、木が成長するためには丈夫な根とそれを支える土壌環境が大切なように、私たちの体も腸を強化し、腸内環境を整えることが大切なのです。

 

腸内環境は年齢と共に悪くなる 

 腸内細菌学の世界的権威・光岡知足東大名誉教授は「加齢とともに腸内の善玉菌は減り、悪玉菌が増える」という事を世界で初めて発見しました。赤ちゃんが生後初めて排泄する便は通常無菌ですが、1週間程で乳児の大腸内にはビフィズス菌が最も優勢となります。乳児が離乳食を摂るようになると、腸内細菌のバランスは成人の状態に似てきます。幼児から成人の腸内細菌のバランスはバクテロイデス、ユウバクテリウム、嫌気性連鎖球菌などが最も優勢となり、ビフィズス菌は腸内細菌全体の10-20%程度に減少します。大腸菌や腸球菌は総菌数の100分の1以下にすぎません。その後、老年期に入ると、ビフィズス菌はさらに減少する一方で、悪玉菌はかなり増加する傾向にあります。その結果、悪玉菌が作り出す毒素が健康を脅かして、さらに老化を促すことにもなります。また、年齢とともに筋力の衰えなどによって排便が困難になると毒素が体内に滞り、ますます悪玉菌が増えるという悪循環がおこります。この悪循環を断つためには、食生活などで腸内環境を若く保つ努力が不可欠です。


腸内環境と健康の関係 

 私たちが食べた物は、消化液などで分解されるとともに、腸内細菌によって様々な物質に変換されますが、それらが体に様々な影響を及ぼすことになります。便秘になると、腸内で悪玉菌が増えやすくなり、腐敗産物、細菌毒素、発ガン物質などの有害物質が腸管自体に直接障害を与え、また一部は吸収されて長い間に、肝臓などをはじめ各種臓器に障害を与え、発ガン・動脈硬化・高血圧・肝臓障害.自己免疫病・免疫能の低下など、健康を害する原因ともなります。特に、欧米型の食事に多く含まれるタンパク質や脂肪が、腸内に入り、その一部が消化されずに大腸に達すると、大腸内の有害菌によって発ガン物質や老化物質に変換されやすくなります。
 一方、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が優位になると腸内が酸性になり、腸の運動を促し、便秘の予防に働きます。その他、発ガン物質や老化物質などをつくる悪玉菌の増殖を抑えてくれるとともに、病原菌の発育を抑え、下痢や腸炎などの予防にも働きます。また、腸は全身の免疫細胞の約7割が集中する重要な免疫器官でもあり、腸内環境を整えることは免疫の働きを維持するためにも重要で、多くの病気が腸内環境と深く関係していると言われるのはそのためです。
 このように、腸内環境は私たちの健康と密接に関わりを持っているのです。


では、私たちはこの関係とどのように付き合って行けばよいのでしょう?
次のコーナーで、考えてみましょう。  バイオファーメンティクスとは?
 

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